インフォメーション
地域密着型通所介護事業所 パーラーちばるは4月に2周年を迎えます。地域密着系サービスは6ヶ月に1度運営推進会議と言うれる、総代さんや民生委員さん、地域包括支援センター等の地域の皆様へ取り組み等の報告会を開催しています。来週の水曜日に4回目の開催を予定しております。
代表社員及び社員挨拶
2023年4月8日をもちましてパーラちばるは2周年を迎えることができました。これも一重にご利用者様、ご家族様、地域の方々の協力や理解あってのことと感じております。誠にありがとございます。
パーラーちばるが目指すものは、介護が必要な状態にあっても自分らしく生きるを支えると共に、この場を地域の場にしていくということです。2年が経過しまだまだ模索の日々ではありますが、地域の方がフラッと立ち寄り、世間話が自然とできたり、子供達がおやつを買いに来て利用者様と多世代の交流が自然に持てる場になれるように工夫をこらし、地域に寄り添える場にしていきたいと思います。
代表社員 市川貴章
ちばるが目指すもの
介護保険法や障害者総合支援法に基づきサービスを提供するパーラーちばる、ヘルパーちばる、相談ちばる。しかし、これらの法は万能ではありません。若年性認知症と診断を受けたことにより突然解雇される方々もいらっしゃるのが日本の現状です。ちばるはエコロジカルな環境を理解し、マクロ『制度に働きかける』メゾ『地域に働きかける』ミクロ『個人と家族に働きかける』視点で取り組みを展開しています。
その一つが介護保険と一般就労の同日利用の実現です。制度に働きかけ、家族や個人に働きかけることにより実現しました。一方で残された課題もあります。認知症と診断を受けた人々を地域で見守る体制です。認知症と診断を受けたら何もできない、分からなくなる?安全のために管理をされた生活を送る。安全管理は日に日にエスカレートし、あれダメ、これダメとダメダメが増えていきます。そこにご本人の意思が置いてけぼりになってしまうのです。この課題の解決には、地域の力が必要です。パーラーちばるは、今年度『地域に働きかけ』その人らしさを地域の皆様と考え生み出せるよう一層の努力を致します。皆様のお力添えのほどお願い致します。
役員 服部由妃
ドイツからちばる食堂とパーラーちばるの視察&パーラーちばるのおじいちゃんやおばあちゃん達と思い出を描くワークショップを開催しました。
ヴィクトリアさんとヤナさんの取り組み
ヴィクトリア・シュヴァイヤーとヤナ・ヴンダーリッヒは、ミュンヘンの建築事務所pflückenで、高齢者の生きがいある住まいをテーマに活動を行っている。ミュンヘン工科大学とパリで建築を学んだ後、ミュンヘンの複数の建築事務所に勤務したほか、ミュンヘン工科大学で講師を務めた。2021年からKatholischen Stiftungshochschule Münchenの講師、2022年からはミュンヘン工科大学の研究員を務める。
二人は、参加型かつ実証的な方法で、高齢者施設の居住者、介護者、管理者と共にコミュニケーションの場を設計し、老年期の尊厳ある生活環境のための、認知症に配慮したコンセプトを開発している。ワークショップGute Orte は、世代間交流を促進することを目的としている。居住者と個人的な良い思い出の場所について会話する中で、施設の庭に建築上の介入をデザインし、近隣住民や関係者、職人との参加型ワークショップで作り上げていく。建築事務所pflückenは、老年期に慣れ親しんだ環境を求める感情的なニーズに対して、改築・新築を問わず、生きがいある、健康を促進する高齢者施設・介護施設を設計することで応える。
日本滞在中のテーマとして、二人は、高齢者のケアを近隣の地域生活と結びつけるモデル的な取り組み「宅老所」に関心を寄せている。共生のための住宅プロジェクトの現地の主宰者や住民と関わり、実践的なワークショップの中で、共同生活の観察を共生のための空間的な介入に変換し、これらの場所や出会いを継続的に記録していきたいと考えている。